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最後の一杯

それが最後の一杯だと知っていたら、いったい何をおつくりしたのだろうか…

あなたには、忘れることのできぬ想い出の一杯という酒があるだろうか。
それは、ある年の冬の出来事だった。
彼女は風花が舞う深夜にやってきた。
「赤色が好き」という彼女につくったのはジャックローズ。
どこか寂しげで影のある女性だった。
数日後、電話が鳴り訃報をきいた。
あの夜、彼女はどんな想いでカウンターにいたのだろう。
底冷えする深夜、今でもときどきあの夜のことを思いだす。
あのジャックローズは正しかったのかと。
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Almost done…

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